2012年4月8日日曜日

【TEDxChange2012開催レポート】

日本時間46日(金)030~、ドイツ・ベルリンのTRAFOで行われたTEDxChange2012


TEDxChangeとは、ゲイツ財団とTEDの共催による、保健衛生および開発に関わるグローバルな問題に焦点を当てたイベント。TEDxSeedsでは、TEDxSeedsChangeを同時開催し、ベルリンからのウェブ中継を視聴しました。



テーマはThe Big Picture

TED本部の代表で、今回の進行役を務めたクリス・アンダーソンは、冒頭で、「情報を広める(spreading)だけでなく、実践につながるアイディアとしてシェアしよう」とメッセージを発信。

さまざまな分野で行動を興している、5人のトークのポイントをご紹介しましょう


Jeff Chapin(ジェフ・チャピン)
機械工学士、IDEOのデザイナー。
発展途上国の公衆衛生問題に環境デザインのコンセプトを採り入れ、実践しています。カンボジアでの公衆トイレプロジェクト(easy latrine project)と、ベトナムでの洗面台設置プロジェクトの取り組みを発表しました。

ü 発展途上国の地域社会で継続的に利用され、公衆衛生への意識を日常的に醸成することが重要。
ü デザインはプロセスの1つ。デザインをメソッドとして活用することで、これまでにないアイディアがまれ、育っていく。
ü カンボジアでは、各ユーザーのニーズや事情に対応し、必要な要素を採り入れて追加や変更を加えられる汎用性の高いデザインにした。これが受け入れた理由。
ü 地元の習慣、文化をこちらが学ぶという姿勢を持ち、その場でたまたま遭遇したことを採り入れることにしてデザインにイノベーションが生まれた。この方法は他の様々な分野でも活用できるはず。


Sven Giegoldセビン・ジエグルド
欧州議会のメンバーでもあり、Attac Germanyの創立者の一人
これまで人生のほとんどをグリーン産業に捧げてきており、今回は発展途上国のグリーン産業について語りました。

ü 発展途上国では、収入の多くを光熱費が占め、教育費に回せない。
ü 石油への依存から脱却し、エネルギーコストを抑える必要がある。
ü グリーン産業の開発には時間がかかる。そして、即時的に利益を生むものではない。だから、政治的な決断(political choice)として国家あるいは自治体の大きな単位で見る必要がある。
ü  再生可能エネルギーによる雇用創出パワーにも注目すべき。
ü  石油への依存を断ち切らない限り、貧困から抜け出すことはできない。
ü 再生可能エネルギーの普及には技術の拡充が不可欠。そのコストは、地球温暖化を引き起こした先進国側が一部負担する必要があると思う。
ü 発展途上国では、はじめから再生可能エネルギーを念頭に置いたエネルギー供給システム構築することができるので、実は先進国よりも低コストで済むという利点がある。


<VIDEO>
インド・カルカッタのポリオ撲滅を目指す子どもたちのグループthe Daredevils
地域の地図を作成し、GPSでワクチン接種状況を管理することで接種率100%を達成するまでの彼らのプロジェクトの活動を紹介。笑顔の子どもたちのはつらつとした行動力とイニシアティブ、たくさんの元気に誰もが勇気づけられます。


Theo Sowaテェオ・ソワ
紛争地域における子供の人権問題を専門にする国際的社会開発に関するアドバイザー、コンサルタントであり、アフリカ全土を網羅する女性支援財団、African Womens Development Fund (AWDF)の臨時CEO
アフリカ女性の「傾聴すべき声(Voices need to be heard)」について、パワフルなプレゼンテーションを行いました。

ü  2006年8月カナダ・トロントで開催された「第16回国際エイズ会議」に出席したとき、会場にアフリカの女性が1人もいなかったことに衝撃を覚えた。
ü 以降、アフリカ女性が常時会議に出席するようになった。顔ぶれはいつも同じで素晴らしい女性たちだが、56人では、アフリカ女性のすべてを代表しているとはいえない。こうした状況は本人にも、ほかのアフリカ女性にとっても不公平(unfair)。
ü なぜ多彩な人たちの出席ができないのか? それは、アフリカ女性が被害者(victim)だと思いこまれているから。被害者に、人は解決策について尋ねることはない。
ü 「傾聴すべき声」として、パワフルなアフリカ人女性たちを紹介。
   ・ Felicia Darkwa(ガーナ)
   ・Gisele Yitamber(カメルーン)
   ・Ida Mukuta
   ・Africa Women’s Development Fund創設者(Bisi, Joannna, Hilda
   などなど。


Baaba Maal(バアバ・マアル)
セネガル川付近にあるポドル出身の歌手兼ギタリスト。
主に Pulaar語で歌い、アルバムも複数リリースしています。20037月に国際連合開発計画 青年使節(UNDP Youth Emissary)に任命。
ギターの演奏に合わせ、Pulaar語の歌を披露。ソウルフルで哀愁に満ちたメロディが、歌詞の意味はわからなくても、言葉の壁を越えて響いてくるヴォイスとギターのつまびきでした。


Melinda Gates(メリンダ・ゲイツ)
ビル&メリンダ・ゲイツ財団 Bill & Melinda Gates Foundation)の副会長。
財団の全体的な方向性、戦略形成、成果への審査、そして財団の課題提唱者として活躍中。
TEDxChange2012を締めくくる形で、発展途上国における家族計画についてをテーマに力強く語りました。

ü 産児制限(Birth control)は、世界の抱える課題としてはすでに認識されなくなってしまっているが、いまだに多くの女性が望まない妊娠で出産時に命を落としているのが実情だ。そして生後1ヶ月以内に亡くなる子どもが後を絶たない。
ü 「我が子に、よいと思うもの全てを与えたい」(I want to bring every good things to this child.)というスラムで聞いた女性の言葉に、普遍性を深く感じる。
ü 核家族化は世界の趨勢だ。フランスに端を発したこの傾向は世界へ広がっている。子どもにとって何が最善か、家族計画にとって何が大事かを考えた時、アフリカ女性も同じような考えに至るはずだ。
ü 産児制限(Birth control)は、中絶の話ではなく、人口抑制の話でもない。家族計画に関して家族そのものが選の自由を持つこと。長期的にその地域のクオリティオブライフが向上したという。
ü 様々な避妊方法に、誰でも、必要な時にアクセスできることが大切。


ドイツ・ベルリンから、世界200以上のTEDxが見守るなか、実施されたTEDxChange2012。
日々の実践的な活動を通して、 The Big Picture のアイディアをシェアしました。



TEDxChangeイベント概要:http://www.ted.com/pages/tedxchange_overview
TEDxChange Facebookページ:http://www.facebook.com/tedxchange
TEDxSeedsChange 特設サイト:http://jp.tedxseeds.org/tedxseedschange/



<文責:TEDxSeeds Communication Design Team




2012年2月26日日曜日

オープンなテクノロジーで未来を変える ― 「オープン・セイリング」プロジェクト創設者、セザール原田氏

一人の流出原油清掃員との印象的な出会いをきっかけに始まった、海上流出原油回収ロボット「プロテイ(Protei)」の壮大な開発ストーリーが記憶に新しいTEDxSeeds2011登壇者、セザール原田氏。彼が創設した「オープン・セイリング」プロジェクトは、開発された技術やアイデアを世界中の人々とオープンに共有し合いながら発展させていくという全く新しい方法によって、広く海洋問題の研究と解決を目指している。会議開催後には、自転車で旅をしながら仙台に向かうというセザール原田氏に、今後についてお話を伺った。

TEDxSeeds2011はいかがでしたか?

TEDxSeedsのステージでは、現在取り組んでいる研究について知ってもらい、どんな貢献ができるのかスピーチしようと思い、東京に来ることを決めました。会場では、多くの方から直接フィードバックをもらえて嬉しかったですね。登壇の依頼がきた時には、まず3.11の津波被害と原発事故のことが頭に浮かびました。私は日本人の父を持っていて、日本という国にとてもつながりを感じています。そして、家族から引き継いだ神道の精神も、とても大切なものです。もともと、日本文化のルーツには神道があり、自然への感謝がありますよね。私は、3.11によって新たな認識や考え方が生まれた今こそ、日本人がこの精神を思い出し、文化の再構築をするべき時ではないかと感じています。そのためにも、自分自身にできることは何なのか、ずっと考えてきました。


―調査のために仙台へ?

はい。放射能について詳しく知るためです。今はまだ、企業や国、政府によってコントロールされていて、少しの地点でしか計測をしていないですよね。特に海での観測地点は少ないのです。しばしば、地元の人が独自に測った濃度が、国が出しているデータよりもずっと高いことが話題になっていますが、このギャップを、プロテイのテクノロジーを応用して解決できないか考えています。また、これからは政府が一方的に国民に対して情報を与えるのではなく、地域の人や、一市民が公にデータを公開できるような仕組みが必要だと感じています。実際、その地域に住んでいる人のほうが、はるかに詳しく現状を知っていたりしますよね。情報の流れを変えることは、今後、重要な課題になってくると思います。


―自転車で旅をなさるんですね。

現地の人々と出会うためです。これは同時に、私が開発しているボートを入れられる場所を探すための旅でもあるのですが、何より、その地域の人々と交流することを大切にしています。以前ケニアに住んでいたことがあるのですが、彼らの生活はとても貧しいものでした。しかし、私はただ単に、彼らを助けてあげよう、という風には考えませんでした。それよりも、現地の人々に協力し、一緒に働くことを大切にしていました。“help”ではなく、“work with”という姿勢です。どんな問題も、一方的な思いや行動だけでは、根本的な解決にはならないと思うのです。



“人間ではなく、自然のためにテクノロジーを使うこと”


―これからの社会には、どのようなシステムが必要でしょうか。

人間と環境の関係においては、テクノロジーはその中心にあります。原発は、もともと人のためにつくられたもので、生活を支えるのが目的でした。でも、結果的に自然にとって良いものではなかった。だから、まずは人間よりも自然のため、ということを重視してテクノロジーを使わなければならないと考えます。テクノロジーが自然のためのものならば、いずれその恩恵が人間にも返ってくるからです。我々もその一部である、自然という大きな体系を守るべきなのです。人から自然に働きかけるだけでなく、自然から人への影響についても考えることのできる、双方向の関係性が大事だと思います。



―今後取り組みたいことは?

これからの40年をかけた構想があります。まず、2012年はプロテイとリモートエンジニアリングの開発、そして流出原油のクリーニングです。二つ目は、“International Ocean Station”(国際海洋ステーション)という、海上の宇宙ステーションのようなシステムづくり。これは今、調査グループをつくっているところです。そして三つ目は、“WEA”(World Environment Action)で、リアルタイムでの自然環境に関するデータや、気候や汚染レベルのデータ分析をすることです。そしてこの三つが可能になったら、もっと先の未来では、人間文化のあり方や、環境との関わり方を変えていきたいと考えています。つまり、自然とどう付き合っていくのか、まずは人間の精神を変えること。これは、我々がひとつの種として生き残るためにも重要なことです。今はまだ実践的な段階ですが、いずれ政策へと展開していければと思っています。


20111023日)


<編集後記>
にこやかな笑顔と力強い語り口が印象的だったセザール原田さん。TEDxSeeds2011会議の翌週には、仙台で行われた“TEDxTohoku”の会場に駆けつけ、舞台裏からスタッフを応援してくれたそうです。とてもフレンドリーな性格でありながら、問題を冷静に見据える厳格さ、そして何事に対してもフェアであることを大切にする強い信念を感じました。セザール原田さんの情熱を、是非動画を見て感じて頂きたいです。(文責:星野愛/TEDxSeeds Community Team



動画はコチラです↓ 
Cesar HARADA セザール原田 - The story behind Protei - Open source sailing drones - TEDxSeeds 2011】 http://www.youtube.com/watch?v=y7v057CH8lE



セザール原田 [Cesar HARADA] 
「オープン・セイリング」プロジェクト創設者。  
海洋問題解決の研究をテーマとする「国際海洋ステーション」開発プロジェクト「オープン・セイリング」の創設者であり、コーディネーター。2011年のTEDシニアフェローとしても活躍。
ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(英国)にて、デザイン交流学部を卒業後、2001年には、歴史的な成績でエコールブール(フランス)を卒業。彼が制作した映像、アート作品等は、これまでにアメリカ、日本、フランスといった国々での一流のイヴェントに出品されてきた。 
「オープン・セイリング」は、2009年度プリ・アルスエレクトロニカ「ネクスト・アイデアカテゴリー」でゴールデン・ニカ(最優秀賞)を受賞。様々な専門家とのコラボレーションにより進行しているこのプロジェクトでは、開発された技術やアイデアがすべてインターネット上で公開されており、より良い研究と開発を目指す専門的な知識を持つ人は誰でも、世界中から参加することができる。
現在、メキシコ湾に拠点を構え、メキシコ湾原油流出事故・問題解決に向け、流出した原油回収を自動的に行う無人帆船「プロテイ(Protei)」の開発に取り組んでいる。

◇ Open_Sailing: http://opensailing.net/
◇ Protei: http://protei.org/
 TEDxTohoku: http://tedxtohoku.com/




2012年1月29日日曜日

パフォーミングアートで人に刺激を         —演出家、振付家、ダンスパフォーマー、蛯名健一氏

20111022日(土)に開催されたTEDxSeeds2011会議で、この日のためにアメリカから来日し、13分間の渾身のダンスパフォーマンスで会場を湧かせてくれた「EBIKEN(エビケン)」こと、蛯名健一さん。アメリカ留学中に独学でダンスを始め、2001年、NYハーレムのアポロシアターで開催されたアマチュアナイトで年間総合チャンピオンとなり、2007年には、TV“Showtime at the Apollo”で7回連続優勝、アポロシアター史上唯一の2冠を飾った実力の持ち主だ。ジャンルに拘らず、多様な表現を取り入れた独自のエンターテイメントを確立し、現在、パフォーマーとしてだけでなく、振付や演出も手掛け、活躍の場を世界へと広げている。会議終了後は、そのまま東北へ入り、被災地の子供たちを激励。ご帰国の前に、お話を伺った。



「僕のパフォーマンスを観て、1人でも『明日から何かやってみよう』思ってくれたら嬉しい」



TEDxSeeds2011を振り返っていかがでしたか?

素晴らしい人たちの志を肌で感じることが出来、すごく良い影響を受けました。正直、これまで自分はただのパフォーマーなので、やれる事は限られていると考えていました。でも、例えば、消防士の佐藤康雄さんのスピーチには強い衝撃を受けたし、登壇者の話を生で聞き、今回出会った人、関わった人たちのパッションに触れ、たとえ微力であっても、これを機に、社会や人のためにもっと貢献しなくてはという気持ちになりました。良い影響は、伝染すると思うんです。伝わって来た気持ちに、僕も応えたいと思いました。







 東北ではどんな活動をされたのでしょうか。

今回、TEDxSeeds会場で出会った、参加型の紙芝居プロジェクトをやっている素晴らしい方とのコラボレーションで、福島と宮城の小学校と幼稚園、全部で7ヶ所を巡りました。「真夜中の人形」という構成を作ったんですが、最初、ピエロに扮して、衣装もメイクもしっかりやったら、小さな子が怖がって泣いちゃったんです。だからその後は、人間として動きだけで表現するようにしました。試行錯誤を重ね、最後は一緒に行ったスタッフも全員参加で、よりインタラクティブなやり取りが出来たと思います。「エビケン!ロボットやって!」とか、子供たちが本当に可愛かった。でも、僕がパフォーマンスするにあたっての気持ちっていうのは、どこへ行っても基本的には一緒です。別に被災地だからどうのじゃなくて、純粋に人を楽しませたい、ってそこだけです。





―ダンスを始めたきっかけは?

20歳の時にアメリカへ渡り、学校の新入生歓迎パーティーで踊ったことです。僕は、積極的に前へ出るタイプでも無かったんですが、ただ見ているだけというのが気まずくて、当時、唯一知っていた「ランニングマン」というステップを皆の前でやりました。そしたら、盛り上がったんですよ。それで「かっこいいんだ俺」、「気持ちいいじゃん」って。そこからビデオを見たりして、独学でダンスをやるようになりました。でも結局、その時、盛り上がったのは僕の勘違いだったんですけどね。皆、可笑しくて盛り上がっていただけで、実際は、全然クールって感じではなかったんですよ。






―ダンスが自分の道だと思った瞬間があったのでしょうか?

大学の学園祭で、国別対抗の出し物をするコンペがあり、日本代表のパフォーマンスディレクターをやりました。人に対する「忠誠心」を、日本の伝統芸能のイメージと、当時自分がやっていたストリートダンスの要素を組み合わせたオリジナルのパフォーマンスで見せたんです。そしたら、それがウケたんですよね。終わった後の反応がすごくて、お客さんからの波動を全身で「バチバチバチー」って感じました。それが大きかったです。それからですね、のめり込んでいったのは。



―ダンスに対する思いは?

意識の中にあるのは、自分のパフォーマンスに感動してもらえて、それが刺激となったら、観てくれた人の中で何かが変わるかもしれないということ。色々難しい状況を変えていくには、もちろん国の政策とか教育とか色々な問題もありますが、何より1人1人が向上心を持ってやらないと。だから、そういう個人にきっかけを与えたい。僕のパフォーマンスを観て、100人のうち1人でも「明日から何かやってみよう」と思ってくれたら嬉しいんです。



今後の予定をお聞かせください。

今後は、拠点を日本へ移して活動して行こうと考えています。1時間とか、1時間半とかのワンマンショーも実現させたい。あとは、やりたいものがイメージとしてあるので、ディレクターとしてプロディースが出来たらいいなと思っています。今はソロがメインですけど、色んな人と一緒に自分だけでは出来ないこともやっていきたい。そして何より、「パフォーミングアートに興味を持ってない人に、興味を持ってもらいたい」ですね。パフォーミングアーティストの地位の底上げをしたい。アメリカにあるブロードウェイみたいなものが日本ではなかなか成り立たないですが、そういう文化や意識を醸成させるため、日本から何かを発信していく力になれたら、という思いがあります。



今日は本当にありがとうございました。



 (2011年11月10日)




<編集後記>
ステージでは最後までロボットに扮し、一言も発することなく、キレのあるパフォーマンスで会場を湧かせてくれた蛯名さん。素顔はとても気さくで情熱的な方でした。歌舞伎からストリートダンスまで、自分が刺激を受けることは何でも貪欲に吸収する熱意と謙虚な姿勢が、ジャンルの枠に囚われない蛯名さんの多彩なパフォーマンスを支えているのだと思いました。2012年からは、活動場所を日本に移されるとのこと、今後の活躍が楽しみです。蛯名さんのパフォーマンスをまだ観ていないという方は、ぜひ動画でチェックしてみてくださいね。(文責:松井華織/TEDxSeeds Community Design Team


動画はコチラです↓
【Kenichi EBINA 蛯名 健一 - A Day of RoboMatrix - TEDxSeeds 2011


蛯名健一 [Kenichi EBINA]
演出家、振付家、ダンスパフォーマー。   http://www.ebinaperformingarts.com/
1974年生まれ。1994年渡米。
ブリッジポート大学在学中に趣味でヒップホップダンスを始め、Poppin’Lockin’HouseJazz、パントマイム、民族舞踊など様々なジャンルのダンスを独学。
2001年、NYハーレムのアポロシアターで開催されたアマチュアナイトで年間総合チャンピオンの座につき、2007年にはTV版コンテスト番組“Showtime at the Apollo”で7回連続優勝を果たし、アポロシアター史上唯一の2冠を飾る。同年、TED会議(米国カリフォルニア)のステージに招かれパフォーマンスを披露。
以後、ダンスを軸に、マイムやイリュージョン、映像など多様な表現を取り入れ独自のエンターテイメントを確立し、年齢を問わず誰もが楽しめるパフォーマンスを目指し活動。
シルク・ドゥ・ソレイユによるスペシャルイベント、ディズニーの人気クルーズ船「ワンダー号」・カリブ海ツアーのショー、ポップの女王マドンナやモロッコ王族主宰のプライベートイベント他、テレビ番組にも出演、「エビケン・EBIKEN」の愛称で、多くの観客を魅了する。
活動拠点であるニューヨークにて、セレブもお忍びで訪れると評判の高級クラブのバラエティーショーにレギュラー出演中。

201218日(日)、世界パフォーマンス大会「KAMIWAZA〜神芸〜」(ABCテレビ・テレビ朝日系)に出演、初代優勝者となる。








2011年10月18日火曜日

語りえぬものにむかって~人に生きる力を与える技術~エンジニア 藤野真人氏


2008年、「人の心をあたたかくする手助けとなる技術開発」を目指してフェアリーデバイセズ株式会社を立ち上げた藤野真人さん。初のプロダクト「ステラウィンドウ」は、センサーを向けた方向にある実際の星空をパソコンに映し出し、いつでもどこでも鑑賞できるプラネタリウムのソフトウェア。次に取り組んだのは、人間の演奏表現を細部まで模倣することを目指した「バイオリン自律演奏装置」の開発。第二弾となるTEDxSeeds2011登壇者インタビューでは、人に生きる力を与える技術を求めて日夜発を続けるエンジニア、藤野真人さんにお話を伺いました。


―これまでに開発された製品について教えていただけますか?

ステラウィンドウを開発したのは、会社を立ち上げたばかりの頃です。当時は、僕の他に仲間が一人いるだけで、製品の企画から設計、量産、営業、顧客サポートまでのすべてをたった二人でこなしました。一人では、絶対に無理でしたね。ただ、情熱とか、内発的な思いがあったというよりも、「やるしかない」と、ひたすら前につき進んでいました。走り始めた以上、いや、走り始めてしまった以上、途中で走るのをやめるという選択肢はなかった。何事も、90%まで積み上げるより、そこから100%に仕上げるところがものすごく難しいですよね。でも、その最後の10%に対して努力が甘いことは、基本的に認めたくないんです。僕の口癖で「命を懸けろ」というのがあります。それが仮に、人々にとって必要不可欠じゃない技術だったとしても、それでも、一つのプロジェクトに命を懸けて取り組んで、そこから得た知見を次に活かす。このことは貫いているつもりです。



―次々と新たな開発に取り組まれていますね。

「バイオリンの自律演奏装置」については、「機械が人の真似を出来るわけがない」という反論もありました。それは当然だと思います。でも、人間の表現や感情を直接測ることはできなくても、そのまわりには、弦の振動とか、音そのものをはじめ、人に近づける要素はたくさんあります。そのひとつひとつを網羅的かつ大量に計測し、学習し、再現し、積み重ねていく。それはとても地道な作業ですが、いつか人の表現そのものにつながっていくことができるのではないか。そういう思いで開発しました。








―今後取り組んでいきたいことは何ですか?

「語りえぬものについては沈黙しなければならない」という言葉があります。この「語りえぬもの」を、人の心や微妙な感情を代表とする、複雑なシステムの挙動に関する一切合切だとすると、僕は「語りえぬもの」の周辺にある「語りうるもの」のすべてを、可能な限り、大量かつ網羅的に語りつくしたいと考えています。そうすれば、語りえぬものの輪郭がおぼろげながらも見えてくるのではないか。そう信じているんです。これは、全く容易なことではありませんが、しかし、目指すものがずっと先にあっても、今、自分がそこに至るための第一歩を踏み出している確信があります。これからの道のりはとてつもなく長いかもしれません。でも、向かうべき方向は間違っていないと感じています。


(2011108日、フェアリーデバイセズ社にて)


<編集後記>
ご自身の製品「こいつはね…」と愛おしそうに説明してくださる姿が印象的だった藤野さん。その社内は、開発中の製品から小さな部品に至るまで、藤野さんの愛情が注がれてきたことを感じられる、とてもあたたかな空間でした。「人の心」という、とてつもなく大きなテーマに向き合う藤野さんの技術は、これからどんな世界を切り開いていくのでしょうか。新しい時代への予感を、TEDxSeeds2011を通して少しでも多くの方に感じていただけたら嬉しいです。
(文責:星野愛/TEDxSeeds Community Design Team


TEDxSeeds2011登壇者紹介ページ】 http://tedxseeds.org/conferences/2011/speakers


藤野真人(Masato FUJINO) http://www.fairydevices.jp/
エンジニア 
1981年生まれ。日本各地を転々とし、東京大学理科一類入学、生物情報工学研究室を経て、同大学院、医学系研究科を中退。
生物学と工学の狭間の薄暗闇で10年間を過ごした後、人の心をあたたかくする助けとなる技術を追い求めることをテーマとして、フェアリーデバイセズ株式会社を設立。
2008
年、最初のプロダクトとして、移動方向、向き、回転、さらに移動距離や移動速度まで算出できる「六軸センサー」によるパソコン用プラネタリウムソフトウェア「STELLARWINDOW」を開発し、日本、欧州を中心に販売。
2009
年、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の事業、「未踏」(ソフトウェア関連分野において独創的なアイデア、技術、活用する能力を有する優れたスーパークリエータを、優れた能力と実績を持つプロジェクトマネージャーのもとに発掘育成する事業)のIT人材発掘・育成事業に「センサーデバイスを用いた弦楽器の自律演奏」が採択された。
竹内郁雄東京大学名誉教授ら、未踏プロジェクトマネージャー勝手連(勝手に集まり、ある人物や運動を応援する人たちの集団)が勝手に作った賞である「スーパーチャレンジャー認定」受賞。
現在は、機械と人間、計測可能性と不可能性の狭間で精力的に開発を進めている。

2011年10月6日木曜日

オーサグラフ ~21世紀の世界地図~          建築家、オーサグラフ開発者 鳴川肇氏

SEEDS TIMESでは、10月22日(土)のTEDxSeeds2011会議に向けて、登壇者の方々への
事前インタビューの模様をお届けしていきます。

 第一弾は、建築家でオーサグラフ開発者の鳴川肇さんです。
オーサグラフは、authalic(面積が等しい)とgraph(図)に由来し、立体をできるだけゆがみを少なくして平面に表す方法のこと。この手法を使って作られたオーサグラフ世界地図は、陸地の面積比を極力正しくかつ形状のゆがみも抑えながら、長方形の平面に収めることに成功した画期的な地図です。
様々な模型やデザイン画が並ぶアトリエにお邪魔し、この新しい世界地図を作るに至った経緯についてお話を伺いました。




 「オーサグラフは地球儀と地図との間を行き来できるようなもの。いろんな見方があっていい、そう考えたらすごく面白いことになるんじゃないか」


■今までにない空間表記法を求めて 

―子供の頃からものを作ったりするのが好きだったんですか?

はい。勉強は好きではなかったのですが、イタズラや工作は好きでした。僕の場合、子供の頃の遊びも、建築も、幾何学も、全て一繋がりにあるんです。
もともと空想好きな子供でしたから、その延長で、大学では建築史を学び、物語性のある建物のビジョンをたくさん提案しました。でも、やればやる程に、構造的にきちんと成立しなければ面白くないと考えるようになり、構造の世界に入りました。




―構造からどのように世界地図へと繋がったのでしょうか?

始めから世界地図を作ろうと思っていたわけではないんです。オーサグラフ世界地図は建築のデザインに使う透視図法のゆがみを直す研究の延長線上にあります。透視図法のゆがみについては、発明したダ・ヴィンチ本人を含め500年以上も前から言及されているのに、今も変わらず使われていて、僕は「それってちょっと変だな」と思ったんです。建築家はどうやったら空間をゆがみなく平面に表現できるか、その方法についてもっと考えなくてはいけないんじゃないかと。だから僕は、オランダの大学院で全方位をゆがみなく平面に表せる透視図法を提案し、最終的には、真上と真下も含めた360度以上の世界を写せる、全方位カメラを作りました。



■世界中、どこが中心でもいい

―そのカメラの技術がオーサグラフ世界地図に応用されているんですね。

はい。オーサグラフ世界地図は、どこを中心にしても長方形に収まるゆがみの少ない地図です。つまり、ブラジルや南アフリカ、南極…世界中、どこが中心でもいいんです。また、地理情報や様々なデータもさることながら、国境や気象の変化など、時間軸を入れて見ることも出来るのです。


 ―可能性が広がりますね。

僕は、地球を見る時に、地球儀を見るか、地図を見るかって、二者択一の考えかたには反抗するクセがあるんですね。例えば、建物の一階と二階の移動手段は?と言われて先ず思いつくのは階段、エレベーター、エスカレーターといったところでしょう。でも、ほんとにそれだけ?って思いませんか?すべり台でもいい。そしたら建物のデザインはガラリと変わります。つまり、地球を見る手段を変えると、新しい発見があると思うんです。


 ―TEDxSeeds会議2011では、どんなことを伝えたいですか?

当日、もちろん言葉でも説明しますが、アニメーションや絵を見たり、模型を触ったりして、実際に体験してもらいたいですね。楽しい図工ワールドです。オーサグラフの世界地図は、人によって違う物語がいっぱい展開できること、それが何て言ったって楽しい。その楽しさを伝えられたらいいなと思います。


―本日はありがとうございました。


(2011年9月29日、鳴川氏アトリエにて)



 <編集後記> 
何より感銘を受けたのは、鳴川さんの作品全てに共通するデザインの美しさ。そして、オーサグラフ世界地図は、世界の多極化、緊密なネットワーク、生態系を重視する21世紀の時代に合ったものだと感じました。この地図を自由に操り思い思いの視点を備えた子供たちは、これまでの世代の人たちとは異なる世界観で一つの地球を眺め、今よりずっと「宇宙船地球号」を上手に操縦するのではないか、そんな想像を膨らませました。鳴川さんの図工ワールド、是非TEDxSeeds2011で体験してみてくださいね。(文責:松井華織/TEDxSeeds Community Design Team)

【TEDxSeeds2011カンファレンスプログラム・登壇者紹介ページ】
http://tedxseeds.org/conferences/2011/speakers



鳴川 肇(Hajime NARUKAWA)  http://www.authagraph.com/
建築家、オーサグラフ開発者。
1971年生まれ。芝浦工業大学卒。東京藝術大学修士課程修了。1994年から幾何学理論の研究を始める。
VMX Architects、佐々木睦朗構造計画研究所を経て、2009年 AuthaGraph株式会社設立。同年、ICC「オープン・スペース 2009」テーマ展示「ミッションG :地球を知覚せよ」において、「オーサグラフ」による世界地図を初公開。
現在は、主に模型による立体幾何学的検証を軸にアイデアを展開し、社会のニーズにどう応用できるかを探求している。美術、デザイン、エンジニアリングの分野にわたり活動中。本年6月、日本科学未来館による常設展示、「ジオ・コスモス、ジオ・パレット、ジオ・スコープ」において、基本設計、実施監修を担当。1994年、「ゴールデン街の小劇場」でJIA卒業設計競技金賞、1996年にはサロン・ド・プランタン賞を受賞、他受賞多数。
日本国際地図学会会員。桑沢デザイン研究所、東京造形大学非常勤講師。日本科学未来館アドバイザー。


【日本科学未来館「つながり」プロジェクト】
現在、日本科学未来館「つながり」プロジェクトのGeo-Scope(ジオ・スコープ)、Geo-Palette(ジオ・
パレット)では、「オーサグラフ」を使った“中心のない地球”という、新しい地球 の捉え方を提示しています。
特設サイト:http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/tsunagari/

2011年8月2日火曜日

「絆」の精神 ~器に託す、復興への思い~        大樋年雄氏

大樋窯変器「尊崇」 
第67回現代美術展常任評議委員審査員出品作品
大樋焼(おおひやき)は、江戸時代初期から石川県金沢市に続く、340年余りの伝統をもつ楽焼の脇窯である。その特色は、飴色の釉薬。11代目にあたる陶芸家・大樋年雄氏は、代々伝わる手法である、ろくろを使わない手びねりによる創作活動を続けている。TEDxSeeds 会議 2009では、世界初の大樋焼実演ライブパフォーマンスを披露して頂いた。

311日の東北大震災後、大樋氏は518日~24日まで、横浜高島屋7階の美術画廊で『絆(きずな)の個展』を実施した。展示作品は約120点。絆・生命を主題に、「祈りの器」、「尊崇」など今回の出品作品はすべて、震災後に制作したものだ。この個展にあたり大樋氏が抱いた思い、また「絆」ということばを選んだ理由、そして今後のビジョンについて語って頂いた。

【「絆」とは、共有、共鳴し合い変化をもたらすこと】
「絆」という言葉から大樋氏が導き出したのは、一人ではなく誰かとともに行動すること。そして、個人的な損得で動くのではなく、それぞれが大事な人に対して抱く思いを共有し、共鳴し合うこと」である。たとえば、東北大震災のために義援金を集める、ボランティアに参加する、あるいは会いたい人を想ったり、亡くなった方のために祈ること。多くの人の心を寄せ合うことで、それがひとつのウェイブを起こし、一人ひとりの物事への意識を変化させるきっかけにもなる。

【言葉を無意味に振りかざさず、まず行動する】
一方で大樋氏は、「絆」という言葉だけがひとり歩きし、乱用されることに懸念を示す。震災直後に歓迎された言葉でも、ずっと聞かされていると、それは理念ではなく、ただむなしく響く、名目だけのものになってしまう」というのだ。「絆」という言葉に本来備わる、正しさ、美しさの意味も、一辺倒に連呼され続ければ、色あせてしまう。地震から4ヶ月あまりが経過した今、大樋氏はそれを強く実感するという。「絆」にとどまらず、「義援」、「節電」、「エコ」といった一般的に「善」とみなされるものに向き合うときの姿勢について、私たちは、本当にそれでいいのかどうか考え直す必要がある。大樋氏の鳴らす警鐘はそこにある。大樋氏の、「絆」という言葉がもつ精神性や基本的なスタンスは、震災直後から今に至るまで、少しも変わっていないという。だが、もともと言葉に備わっている力は、これが大量生産の商品のように流通し、過剰なほど多用されれば、本来の価値を失い、安っぽくなり、むなしい響きになる。

そして私達は誰しも、大樋氏が指摘するように、言葉をやたらに多用することで意味を失うということを知っているのではないだろうか?募金をしよう、支援をしよう、みんな一緒に頑張ろう、という思いやりからの声がけは大変素晴らしいことだ。ただ、口先だけで言葉を連呼し、それが世の中に溢れかえれば、意味は失われていく。復興に向けて歩みが始まり、個人の生活が震災以前の日常に戻りつつある今、311という自然の脅威に晒され、その後原発という人災にあえぐ日本人全体の一体感が喪失し始めている。個人の「利己」が復活の兆しを見せている中、「善」との間で違和感とズレを感じざるを得ない。そこで、今回の展覧会では「絆」をキーワードに作品を創作し、現状を冷静にみつめた大樋氏は、「これからは言葉ではなく、すべて行動で示していく」と力強く、迷いのない口調で語った。その姿勢にはぶれのない覚悟が感じられた。空虚に言葉を叫ぶのではなく、まず行動する。これが一番大切なことなのだ。陶芸家という表現者として、自らが示していくという決意がみなぎっていた。



【ものづくりにおけるプロセスの可視化、作品こそが創作者の生き方】
常に「行動」こそが原点という大樋氏の、ものづくりにかける意欲は、「プロセスの可視化」である。たとえば、先人の作品と、自身が新しく創作した作品、そしてそのイメージのもととなった写真を併せて展示することで、部分的に切り取られた瞬間だけでなく、作品が出来上がっていく過程を明確に伝えていきたいという。創作の発想の原点はどこにあり、何に向かっていこうとしたのか?カタチが出来上がるまでにたどった道を明らかにして見せるということ。これは、「作品=人が創り上げるもの」という大樋氏の創作に対する考え方を如実に示すものである。また、作品はその創作者の生き方の象徴であり、「再現」である。さらに、「伝統の再現・再構築」にも挑戦していきたいという。大樋氏は、十代続く陶芸一家に生まれた。しかし、伝統をただそのまま模倣するのは意味がない。連綿と受け継がれてきた技術や手法に敬意を払いながらも、現代的なエッセンスを取り込み、それによって伝統のもつ素晴らしさを継承していきたいと意欲を燃やす。

今回の大震災に限らず、1989年にサンフランシスコで体験したロマ・プリータ地震(*1)、1995年の阪神・淡路大震災があり、大樋氏の自然に対する畏怖の念はさらに強くなった。同時代を生きる人たちの意識の変化も目の当たりにした。その中で、無理やり昔に回帰するのではなく、等身大の、今の自分を素直に表現すること、自身の生き方を投影することが大切だという。その視線はぶれることがない。現在に立ち会いながら、過去をリスペクトし、そしていつも未来を見据えている。

*119891017174分にアメリカカリフォルニア州北部で発生した地震。地震の名前はサンフランシスコ郊外でサンノゼ市の南にあるロマ・プリータ山付近が震源地だったことによる。マグニチュード6.9。この地震による死者は63人にのぼり、ビルなどの建造物の損傷の他に、高速道路などが倒壊する被害が発生した。


大樋年雄
陶芸家。日展会員•審査員。1958十代大樋長左衛門の長男として金沢に生まれる
ボストン大学大学院にて修士課程取得 (M.F.A.)1998年、月心寺•曹洞宗(金沢)にて得度。得度名は「大玄雄月」上座 2007年、裏千家坐忘斎御家元より茶名「宗炎」拝受ロチェスタ-工科大学客員教授 、台南藝術大学客員教授、金沢大学客員教授、東京藝術大学講師などを務める。建築などのデザイナーとしても活躍。国内外で多数の公開制作、展覧会などの招聘を受ける。作品は世界各国で所蔵されている。97日から13日、金沢香林坊大和。1116日から22日、京都高島屋で個展の開催が予定されている。

   大樋焼本家HPhttp://www.ohimuseum.com/
   大樋年雄ブログ:http://www.ohimuseum.com/blog/



【大樋先生の御講演・個展のお知らせ】

「講演」「個展」予定です。

タイトル:裏千家淡交会鹿児島支部「茶道講演会」 
『危機の時だから支えてくれる文化』 
日時:2011.08.07(日)10:30~12:30 
場所:鹿児島・かごしま県民交流センター 
参加数:600

タイトル:大樋年雄 個展「天命」
日時:2011.09.07(水)~12.04(火)
場所:金沢香林坊大和

タイトル:大樋年雄 個展「天命」
日時:2011.10.05(水)~10.11(火)
場所:米子高島屋

タイトル:日米陶芸展レセプション
当日、審査員として渡米。そして審査講評
日時:2011.10.21(金)18:00
場所:米国ニューヨーク、NIPPON CLUB

タイトル:日展 
審査員出品
日時:2011.10.28(金)~12.04(日)
場所:国立新美術館

タイトル:大樋年雄 個展「天命」
日時:2011.11.16(水)~11.22(火)
場所:京都高島屋


<文責:TEDxSeeds広報チーム